第七巻 : いにしへにありけむ人も我がごとか
2010年01月03日(日)更新
原文: 古尓 有險人母 如吾等架 弥和乃桧原尓 挿頭折兼
作者:柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より
よみ: いにしへに、ありけむ人も、我がごとか、三輪(みわ)の桧原(ひはら)に、かざし折りけむ
意味: 昔の人も、私たちのように、三輪(みわ)の桧原(ひはら)で、小枝を折って髪に挿(さ)したことでしょうか。
当時の人は、桧(ひのき)などの常緑樹の枝を髪に挿すことがありましたが、これは、樹木の聖霊の力を身につけることができるという意味もあったようです。
第七巻