第七巻 : 娘子らが織る機の上を真櫛もち
2007年05月13日(日)更新 |
原文: 未通女等之 織機上乎 真櫛用 掻上栲嶋 波間従所見 作者: 古集より よみ: 娘子(をとめ)らが、織(お)る機(はた)の上を、櫛(くし)で掻(か)きあげ栲島(たくしま)、波の間(ま)ゆ見ゆ |
意味: 娘たちが織(お)る布の、栲(たく)の糸を櫛(くし)で掻(か)きあげる、その栲(たく)の島が波の間から見えます。 栲(たく)の糸の束から機(はた)で布を織りますが、その栲(たく)の糸が絡(から)まったのを櫛(くし)で整える様子をあらわしながら、その「栲(たく)」から「栲島(たくしま)」を導いているようです。 |