栲(たく) Taku(Kozo, Paper mulberry)
クワ科の落葉低木の楮(こうぞ)です。春に小さな花をつけ、六月頃に木苺に似た実をつけます。古くから布や紙の材料として利用されてきました。
- Taku is a kozo(paper mulberry)of a deciduous shrub of the mulberry family. A small flower blooms in the spring and bears fruit similar to a raspberry in June. It has been used as a material for cloth and paper since ancient times in Japan.
栲(たく)を詠んだ歌
万葉集では、この栲(たく)の皮からとった白い繊維、または繊維で織った布を指しています。また、その繊維で編んだ「栲縄(たくなは)」は「長い」を引き出す言葉として使われています。
0217: 秋山のしたへる妹なよ竹のとをよる子らは...
0285: 栲領巾の懸けまく欲しき妹が名をこの背の山に懸けばいかにあらむ
0460: 栲づのの新羅の国ゆ人言をよしと聞かして.......(長歌)
0704: 栲縄の長き命を欲りしくは.......(長歌)
3324: かけまくもあやに畏し藤原の.......(長歌)
3791: みどり子の若子髪にはたらちし.......(長歌)
4408: 大君の任けのまにまに島守に.......(長歌)