第七巻 : 君がため浮沼の池の菱摘むと
2007年05月06日(日)更新 |
原文: 君為 浮沼池 菱採 我染袖 沾在哉 作者: 柿本人麻呂歌集(かきのもとひとまろかしゅう)より よみ: 君がため、浮沼(うきぬ)の池の、菱(ひし)摘(つ)むと、我が染めし袖(そで)、濡(ぬ)れにけるかも |
意味: あなたのために浮沼(うきぬ)の池の菱(ひし)を摘んで、私の染めた袖(そで)を濡らしてしまいました。 「浮沼(うきぬ)の池」は、今の島根県大田市三瓶町(さんべまち)の浮布池(うきぬのいけ)とされています。一方、単に「沼」のことをいっているという説もあります。 |