原文
足乳根乃 母之其業 桑尚 願者衣尓 著常云物乎
作者
不明
よみ
たらちねの 母がそのなる 桑(くは)すらに 願へば衣(きぬ)に 着るといふものを
意味
母が生業(なりわい)にしている桑(くわ)でさえ、心から願えば、衣になるというのに。(どうして私の願いは叶わないのでしょう。)
・蚕(かいこ)は桑(くわ)の葉を食べて美しい絹を作り出します。ですから、古代の人は蚕を神秘的なものと考えていたようです。
- rough meaning: Even the mulberry, which my mother makes a living, can become a garment if she sincerely hope. (Why can't my wish come true?)