第十七巻 : 楯並めて泉の川の水脈絶えず山

2006年11月05日(日)更新


原文: 楯並而 伊豆美乃河波乃 水緒多要受 都可倍麻都良牟 大宮所

作者: 境部老麻呂(さかいべのおゆまろ)

よみ: 楯(たた)並(な)めて、泉(いづみ)の川の、水脈(みを)絶(た)えず、仕(つか)へまつらむ、大宮(おほみや)ところ

意味: 泉(いづみ)の川の水脈(みを)の流れが絶えぬように、お仕え申し上げたいと思う大宮(おほみや)です。

天平十三年(西暦741)二月に詠まれた歌です。前の年の暮れに、恭仁京(くにのみやこ)への遷都(せんと)がありました。

木津川 撮影 by きょう

「楯(たた)並(な)めて」は、楯(たて)を並べて弓を射(い)ることで、ここでは泉(いづみ)の川の「い」を導く枕詞としても使われています。

「水脈(みを)」は、流れの比較的深いところをいいます。


第十七巻