第十七巻 : 君により我が名はすでに龍田山
2010年01月03日(日)更新 |
原文: 吉美尓餘里 吾名波須泥尓 多都多山 絶多流孤悲乃 之氣吉許呂可母 作者: 平群女郎(へぐりのいらつめ) よみ: 君により、我(わ)が名(な)はすでに、龍田山(たつたやま)、絶(た)えたる恋(こひ)の、繁(しげ)きころかも |
意味: あなた様のせいで、わたくしの名が立って(知られて)しまいました。途絶えてしまったはずの恋が、しきりに心をざわざわとさせるこのころです。 平群女郎(へぐりのいらつめ)が何度か大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌のひとつです。 名が立つ→龍田山(たつたやま)→絶えたる恋、と音がつながっているようですね。 |