第十七巻 : 松の花花数にしも我が背子が
2009年02月22日(日)更新 |
原文: 麻都能波奈 花可受尓之毛 和我勢故我 於母敝良奈久尓 母登奈佐吉都追 作者: 平群女郎(へぐりのいらつめ) よみ: 松の花、花数(はなかず)にしも、我(わ)が背子(せこ)が、思へらなくに、もとな咲きつつ |
意味: 松の花なんかは花の内にも入らないと、あなたは思っていらっしゃるのに。私は、無駄にそっと咲きつつ、待っております。 平群女郎(へぐりのいらつめ)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った12首のうちのひとつです。 |