第十七巻 : うら恋し我が背の君はなでしこが

2004年04月25日(日)更新


原文: 宇具比須能 伎奈久夜麻夫伎 宇多賀多母 伎美我手敷礼受 波奈知良米夜母

作者: 大伴池主(おおとものいけぬし)

よみ: 鴬(うぐひす)の、来(き)鳴(な)く山吹(やまぶき)、うたがたも、君(きみ)が手(て)触(ふ)れず、花(はな)散(ち)らめやも

意味: 鴬(うぐひす)がやってきて鳴く山吹(やまぶき)は、まさかあなた様が手を触れないうちに散ったりはしないことでしょう。

天平19年(747)3月2日、大伴池主(おおとものいけぬし)が大伴家持(おおとものやかもち)に贈った歌です。

山吹(やまぶき) 撮影(2004.4) by きょう

第十七巻