原文

安之比奇能 夜麻佐久良婆奈 比等目太尓 伎美等之見■("氏"の下に"ー")婆 安礼古非米夜母

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

あしひきの、山桜花(やまさくらばな)、一目だに、君とし見てば、我(あ)れ恋ひめやも

意味

桜 撮影(2001.4) by きょう

山に咲く桜(さくら)の花をあなたさまと一緒に眺められたなら、こんな風に花が恋しいとは思はないでしょうに・・・・

・大伴池主(おおとものいけぬし)からの歌にたいする返歌として詠んだ歌のひとつです。このとき、天平19年(西暦747年)3月3日、大伴家持(おおとものやかもち)は身体の調子が悪く、床に伏せっていたのでした。

補足

更新日: 2019年04月02日(火)