第十七巻 : 白波の寄せ来る玉藻世の間も
2005年03月27日(日)更新 |
原文: 之良奈美能 与世久流多麻毛 余能安比太母 都藝弖民仁許武 吉欲伎波麻備乎 作者: 大伴池主(おおとものいけぬし) よみ: 白波(しらなみ)の、寄(よ)せ来る玉藻(たまも)、世(よ)の間(あひだ)も、継ぎて見に来(こ)む、清(きよ)き浜(はま)びを |
意味: 白波(しらなみ)が寄(よ)せ来る玉藻(たまも)の命のある間、何度も見に来ます。この清い浜辺(はまべ)を 天平13年(747)4月26日、大伴池主(おおとものいけぬし)が大伴家持(おおとものやかもち)の歌「布勢(ふせ)の水海(みずうみ)に遊覧(ゆうらん)する歌: 3991番歌と3992番歌」に対応して詠んだ歌です。 「玉藻(たまも)」は、藻(も)のことです。藻(も)には、節(ふし)がありますが、この節(ふし)のことを「よ」と言っていました。「世(よ)」にかけているのですね。 |