原文
三吉野乃 象山際乃 木末尓波 幾許毛散和口 鳥之聲可聞
作者
山部赤人(やまべのあかひと)
よみ
み吉野の、象山(きさやま)の際(ま)の、木末(こぬれ)には、ここだも騒く、鳥の声かも
意味
吉野の象山(きさやま)の谷間の梢(こずえ)は、こんなにも騒がしいのですね、鳥の声が。
象山(きさやま)の谷間には、象(きさ)の小川が流れています。
補足
この歌の題詞には、「山部宿祢赤人(やまべのすくねあかひと)が作る歌二首[ならびに短歌]、反歌二首。」とあります。この歌は、反歌のひとつです。