朝名寸二 梶音所聞 三食津國 野嶋乃海子乃 船二四有良信
山部赤人(やまべのあかひと)
朝なぎに、楫(かぢ)の音(おと)聞こゆ、御食(みけ)つ国、野島(のしま)の海人(あま)の、舟にしあるらし
朝凪(あさなぎ)に舵(かじ)の音が聞こえます。御食(みけ)つ国の野島(のしま)の海人(あま)の舟なのでしょう。
「御食(みけ)つ国」は、天皇の食事に用いられる食材を提供する国のことです。淡路島は、さまざまな魚を納めていたと思われます。