第六巻 : 御食つ国志摩の海人ならしま熊野の
2005年10月23日(日)更新 |
原文: 御食國 志麻乃海部有之 真熊野之 小船尓乗而 奥部榜所見 作者: 大伴家持(おおとものやかもち) よみ: 御食つ国(みけつくに)、志摩(しま)の海人(あま)ならし、真熊野(まくまの)の、小舟(をぶね)に乗(の)りて、沖(おき)へ漕(こ)ぐ見(み)ゆ |
意味: 御食つ国(みけつくに)の志摩(しま)の国の海人(あま)でしょうか、熊野(くまの)の小舟(こぶね)に乗って沖の方へと漕いで行くのが見えます。 「御食つ国(みけつくに)」は、天皇の食料を献上(けんじょう)する国のことです。 |
天平12年(740)9月に藤原広嗣(ふじわらひろつぐ)の乱が起きた直後の、天平12年(740)10月に狭残(さざ:所在は不明)の行宮(かりみや)で詠んだ歌二首のひとつです。 |