原文
痩々母 生有者将在乎 波多也波多 武奈伎乎漁取跡 河尓流勿
作者
よみ
痩(や)す痩すも、生(い)けらばあらむを、はたやはた、鰻(むなぎ)を捕ると、川に流るな
意味
痩せていても生きていられれば良いではありませんか。もしかして、鰻(うなぎ)を捕るために川に入って、流されたりしないように。
- rough meaning: It would be better as long as live even if you are thin as a rail. Be careful not to drown in the river when you try to catch eel.
補足
この歌の注につぎのことが載っています。
吉田連老(よしだのむらじおゆ)、通称、吉田老(よしだのおゆ)という人がいたのですが、体が痩(や)せていて、たくさん食べても食べ物が無くって飢えているように痩(や)せていました。そこで大伴家持(おおとものやかもち)がこの歌を詠んでからかったのです。