原文

痩々母 生有者将在乎 波多也波多 武奈伎乎漁取跡 河尓流勿

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

痩(や)す痩すも、生(い)けらばあらむを、はたやはた、鰻(むなぎ)を捕ると、川に流るな

意味

撮影(2007) by きょう

痩せていても生きていられれば良いではありませんか。もしかして、鰻(うなぎ)を捕るために川に入って、流されたりしないように。

- rough meaning: It would be better as long as live even if you are thin as a rail. Be careful not to drown in the river when you try to catch eel.

補足

この歌の注につぎのことが載っています。

吉田連老(よしだのむらじおゆ)、通称、吉田老(よしだのおゆ)という人がいたのですが、体が痩(や)せていて、たくさん食べても食べ物が無くって飢えているように痩(や)せていました。そこで大伴家持(おおとものやかもち)がこの歌を詠んでからかったのです。

更新日: 2019年06月27日(木)