原文 Original Text

久方之 天芳山 此夕 霞霏■ 春立下

作者 Author

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ Reading

ひさかたの 天(あめ)の香具山(かぐやま) この夕(ゆふへ) 霞(かすみ)たなびく 春(はる)立つらしも

Hisakata no Ame no Kaguyama Kono yufuhe Kasumi tanabiku Haru tatsu-rashimo.

意味 Meaning

霞 by 写真AC

この夕暮れ時、天(あめ)の香具山(かぐやま)霞(かすみ)がたなびいています。春(はる)がきたようです。

・「ひさかたの」は、「天(あめ)」を導く枕詞(まくらことば)です。

- rough meaning: At this dusk, a haze is hanging over Mt.Kaguyama. It seems that spring has come at last.

補足 Note

・「春の雜歌(ぞうか)」のひとつです。

更新日: 2023年02月12日(日)