第十巻 : 春されば卯の花ぐたし我が越えし

平成9年12月28日(日)更新

原文: 春去者 宇乃花具多思 吾越之 妹我垣間者 荒来鴨

作者: 不明

よみ: 春されば、卯の花ぐたし、我が越えし、妹(いも)が垣間は、荒れにけるかも

意味: 春がやってくると卯の花を傷めながら私が越えていった、あの娘が居た家の垣根は、今ではすっかり荒れ果ててしまいました。

作者が会っていたという女の人は、いったいどうしてしまったのでしょうね。

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