鴈鳴之 寒鳴従 水茎之 岡乃葛葉者 色付尓来
不明
雁(かり)がねの、寒く鳴きしゆ、水茎(みずくき)の、岡の葛葉(くずは)は、色づきにけり
雁(かり)が寒々と鳴いて、岡の葛葉(くずは)が色づきました。
「水茎(みずくき)の」は「岡」を導く枕詞(まくらことば)です。
「黄葉(もみち)を詠む」と題された歌の一つです。