金山 舌日下 鳴鳥 音谷聞 何嘆
柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より
秋山の、したひが下に、鳴く鳥の、声(こゑ)だに聞かば、何か嘆(なげ)かむ
秋山の黄葉の下で鳴く鳥のように、(あなたの)声だけでも聞くことができたら、こんなに嘆くこともないのに。
「したひ」は木々が色づくことをいいます。