原文

色付相 秋之露霜 莫零根 妹之手本乎 不纒今夜者

作者

不明

よみ

色づかふ、秋(あき)の露霜(つゆしも)、な降りそね、妹(いも)が手本(たもと)を、まかぬ今夜(こよひ)は

200
霜 撮影() by きょう

意味

木々が色づく秋(あき)の露霜(つゆしも)よ、降らないで。妻の手を枕にしないで寝る今夜は。

「露霜(つゆしも)」は、露(つゆ)が凍って霜(しも)のようになったものとも、露(つゆ)霜(しも)のこととも言われています。また、単に露(つゆ)のこととする考えもあるようです。

補足

露(つゆ)に寄せる」歌のひとつです。

更新日: 2012年12月02日(日)