原文
色付相 秋之露霜 莫零根 妹之手本乎 不纒今夜者
作者
不明
よみ
色づかふ、秋(あき)の露霜(つゆしも)、な降りそね、妹(いも)が手本(たもと)を、まかぬ今夜(こよひ)は
200
意味
木々が色づく秋(あき)の露霜(つゆしも)よ、降らないで。妻の手を枕にしないで寝る今夜は。
「露霜(つゆしも)」は、露(つゆ)が凍って霜(しも)のようになったものとも、露(つゆ)や霜(しも)のこととも言われています。また、単に露(つゆ)のこととする考えもあるようです。
補足
「露(つゆ)に寄せる」歌のひとつです。