原文

梅花 其跡毛不所見 零雪之 市白兼名 間使遣者 [一云 零雪尓 間使遣者 其将知奈]

作者

不明

よみ

梅に降る雪 撮影(2014) by きょう

梅の花、それとも見えず、降るの、いちしろけむな、間使(まつかひ)遣(や)らば [一に云ふ 降るに、間使(まつかひ)遣(や)らば、それと知らなむ]

意味

どれが梅の花なのか、見分けがつかないほど降るのように、目立って(あなたとの関係が人にわかって)しまうでしょうね、使いをあなたに遣ったならば。[または、降るに、使いをあなたに遣ったならば、人にそれ(あなたとの関係)を知られてしまうでしょうね。]

「いちしろく」とは、明らか、目立つという意味です。

補足

「冬の相聞(そうもん)」のひとつです。この歌をふくむ2337番歌の題詞に「雪に寄せる」とあります。

更新日: 2017年01月01日(日)