第十三巻 : 神なびの三諸の山に斎ふ杉
2000年6月11日(日)更新
原文: 神名備能 三諸之山丹 隠蔵杉 思将過哉 蘿生左右
作者: 不明
よみ: 神なびの、三諸(みもろ)の山に、斎(いは)ふ杉(すぎ)、思ひ過ぎめや、苔(こけ)生(む)すまでに
意味: 神なびの三諸(みもろ)の山にお祭りしてある杉(すぎ)を忘れたりすることがありましょうか。苔(こけ)が生えるまで、いついつまでも。
この歌に詠まれている「神なびの三諸(みもろ)の山」は、この直前の長歌の内容から、明日香の山を言うようですが、どの山かははっきりとはわかっていません。雷山との説があります。
第十三巻