撮影(1998) by きょう

苔(こけ)

コケ類のことですね。一般的には湿気を好み、渓流のそばなどに生えますが、乾いたところに生える種類もあります。

苔(こけ)を詠んだ歌

苔(こけ)を詠んだ歌は多くはありません。万葉歌では長い時の流れを表現するのに「苔(こけ)生(む)す」という言葉が使われています。

0228: 妹が名は千代に流れむ姫島の小松がうれに蘿生すまでに

0259: いつの間も神さびけるか香具山の桙杉の本に苔生すまでに

0962: 奥山の岩に苔生し畏くも問ひたまふかも思ひあへなくに

1120: み吉野の青根が岳の蘿むしろ誰れか織りけむ経緯なしに

1214: 安太へ行く小為手の山の真木の葉も久しく見ねば蘿生しにけり

1334: 奥山の岩に苔生し畏けど思ふ心をいかにかもせむ

2516: 敷栲の枕は人に言とへやその枕には苔生しにたり

2630: 結へる紐解かむ日遠み敷栲の我が木枕は苔生しにけり

2750: 我妹子に逢はず久しもうましもの安倍橘の苔生すまでに

3227: 葦原の瑞穂の国に手向けすと.......(長歌)

3228: 神なびの三諸の山に斎ふ杉思ひ過ぎめや苔生すまでに

補足

更新日: 2015年10月18日(日)