第二巻 : 妹が名は千代に流れむ姫島の
2003年8月10日(日)更新 |
原文: 妹之名<者> 千代尓将流 姫嶋之 子松之末尓 蘿生萬代尓 作者: 河辺宮人(かはへのみやひと) よみ: 妹(いも)が名(な)は、千代(ちよ)に流(なが)れむ、姫島(ひめしま)の、小松(こまつ)が末(うれ)に、蘿(こけ)生(む)すまでに |
意味: あなたの名は、いつまでも語り継がれるでしょう。小さな松が大きく成長して、さらに苔(こけ)が生えるまで長く。 この歌の題詞(だいし)には、「和銅4年(711)河辺宮人(かはへのみやひと)が姫島(ひめしま: どこの島か、はっきりとはしていません)の松原で若い女性の遺体を見て、悲しんで詠んだ歌です。」とあります。 「小松(こまつ)が末(うれ)」は、小さな松のこずえ、のことです。 |