原文

相坂乎 打出而見者 淡海之海 白木綿花尓 浪立渡

作者

不明

よみ

琵琶湖 撮影(2017.11) by きょう

逢坂(おふさか)を、うち出でて見れば、近江(あふみ)の海、白木綿花(しらゆふばな)に、波立ちわたる

意味

逢坂を通り過ぎてみると、近江の海(琵琶湖のこと)が白い木綿花のように波が立っています。

「木綿花(ゆうばな)」は楮(こうぞ)の樹皮から作った木綿(ゆう)と呼ばれる繊維で作った白い花のことと考えられています。

補足

この歌は3236番歌および3237番歌の反歌(はんか)です。

更新日: 2018年02月25日(日)