原文
青丹吉 寧樂乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有
作者
小野老(おののおゆ) Onono-Oyu
よみ
あをによし、奈良の都は、咲く花の、にほふがごとく、今盛りなり
意味
・「あをに(青丹)よし」は、奈良を導く枕詞(まくらことば)です。
補足
・この歌の題詞には、「大宰少貳(だざいのしょうに)小野老朝臣(おののおゆあそん)の歌一首」とあります。神亀5年(西暦728年)の4月頃に大宰少貳(だざいのしょうに)として大宰府(だざいふ)に赴任しました。この歌はその時に詠まれた歌とされています。