原文
古之 七賢 人等毛 欲為物者 酒西有良師
作者
よみ
いにしへの 七の賢(さか)しき 人たちも 欲(ほ)りせしものは 酒(さけ)にしあるらし
意味
昔の七人の賢い人たちも、欲しがったものは酒(さけ)だったようですね。
・この歌に詠まれている「七の賢(さか)しき 人たち」とは、中国の晋の時代に、俗世を離れて竹林に集まり、清談(老荘、易などに関する議論)を行った七人の人たちのことです。ちなみに、それぞれの名は阮籍(げんせき)、嵆康(けいこう)、山濤(さんとう)、向秀(しょうしゅう)、劉伶(りゅうれい)、阮咸(げんかん)、王戎(おうじゅう)とのことです。
補足
・「大宰帥(だざいのそち)大伴卿(おおともきょう)の酒(さけ)を讃(ほ)むる歌十三首」のひとつです。