原文 Original Text
妹家尓 開有花之 梅花 實之成名者 左右将為
作者 Author
藤原朝臣八束(ふじはらのあそんやつか) Fujihara-no-Ason-Yatsuka
よみ Reading
妹(いも)が家(いへ)に 咲きたる花の 梅(うめ)の花 実にしなりなば かもかくもせむ
- Imo ga ihe ni Sakitaru hana no Ume no hana Mi ni shi nari naba Ka mo kaku mo semu.
意味 Meaning
あなたの家に咲いている花、梅(うめ)の花が、実を結びさえすればどのようにでもいたしましょう。
・「もし実がなったら、ともかく結婚のことについてはっきり結論を出しますよ」、ということのようですね。
- rough meaning: When the Ume blossoms in your house bear fruit, let me do as i please.(If it comes to fruition, I'll make a clear decision about marriage anyway.)
補足 Note
この歌を含む0398番歌の題詞に、「藤原朝臣八束(ふじはらのあそんやつか)の梅(うめ)の歌二首 [八束(やつか)、後の名は真楯(またて) 房前(ふささき)の第三子]」とあります。