第三巻 : 須磨の海女の塩焼き衣の
2007年05月20日(日)更新 |
原文: 須麻乃海人之 塩焼衣乃 藤服 間遠之有者 未著穢 作者: 大網公人(おほあみのきみひと) |
よみ: 須磨(すま)の海女(あま)の、塩(しほ)焼き衣(きぬ)の、藤衣(ふじころも)、間(ま)遠(とほ)にしあれば、いまだ着なれず |
意味: 須磨(すま)の海女(あま)の塩(しほ)焼き作業に着る藤衣(ふじころも)は織目が粗いので、まだ着慣れないです。 宴会の時に詠んだ歌です。「塩(しほ)焼き衣(きぬ)の藤衣(ふじころも)」は、塩焼き作業の時に着た藤(ふじ)のつるで作った粗末な衣のことです。「間(ま)遠(とほ)にし」は、その衣の織目が荒いことを言ったのですね。 |