須磨(すま)
現在の兵庫県神戸市須磨区付近にあたります。万葉の頃は、製塩で知られていたそうです。
須磨(すま)を詠んだ歌
須磨を詠んだ歌は3首だけですが、いずれも「塩」つくりに関わりのある歌ですね。
歌に出てくる「塩焼き」は「藻塩焼き」と言われ、ホンダワラやアマモなどの海藻に海水を注いで干したものを焼いて水に溶かし、その上澄みを煮詰めて塩を作ったとのことです。
0413: 須磨の海女の塩焼き衣の藤衣間遠にしあればいまだ着なれず
0947: 須磨の海女の塩焼き衣の慣れなばか一日も君を忘れて思はむ
3932: 須磨人の海辺常去らず焼く塩の辛き恋をも我れはするかも