原文
吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曽奈吉
作者
よみ
我妹子(わぎもこ)が、見し鞆の浦(とものうら)の、むろの木は、常世にあれど、見し人ぞなき
意味
妻が見たことのある鞆の浦(とものうら)のむろの木は、いつまでも絶えることなくあるけれど、その妻はもういないのです。
補足
天平二年(西暦730年)十二月、大伴旅人(おおとものたびと)が大宰府から都に向かう途中に通った鞆の浦(とものうら)で、亡くなった奥様のことを想って詠んだ歌です。
吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曽奈吉
我妹子(わぎもこ)が、見し鞆の浦(とものうら)の、むろの木は、常世にあれど、見し人ぞなき
妻が見たことのある鞆の浦(とものうら)のむろの木は、いつまでも絶えることなくあるけれど、その妻はもういないのです。
天平二年(西暦730年)十二月、大伴旅人(おおとものたびと)が大宰府から都に向かう途中に通った鞆の浦(とものうら)で、亡くなった奥様のことを想って詠んだ歌です。