原文

足桧木之 山川水之 音不出 人之子め 戀渡青頭鶏

作者

不明

よみ

あしひきの山川水(やまがはみづ)の、音に出(い)でず、人の子ゆゑに、恋(こ)ひわたるかも

意味

川 撮影 by きょう

山のの水のようには、音をたてずに(静かにひっそりと)、(他の)人の女だから、恋し続けていくことでしょう。

あしひきの」は山を導く枕詞(まくらことば)です。

補足

寄物陳思(きぶつちんし:物に寄せて思いを陳(の)べる歌)のひとつです。

更新日: 2016年02月21日(日)