第二十巻 : 山吹の花の盛りにかくのごと

2000年9月24日(日)更新


原文: 夜麻夫伎乃 花能左香利尓 可久乃其等 伎美乎見麻久波 知登世尓母我母

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 山吹(やまぶき)の、花の盛りに、かくのごと、君を見まくは、千年(ちとせ)にもがも

意味: 山吹(やまぶき)の花の盛りに、このようにあなた様にお会いすることが、いつまでも続いて欲しいものです。

天平勝宝(てんぴょうしょうほう)6年3月25日、橘諸兄(たちばなのもろえ)が山田比売島(やまだのひめしま)の邸宅で宴会をしたときの歌です。

山吹(やまぶき) 撮影 by きょう

・この歌の注には、「少納言(しょうなごん)大伴宿祢家持(おおとものすくねやかもち)が時に咲いている花を見て作ったが、大臣が宴が終わらぬうちに退席されたので詠み上げなかった。」、とあります。


第二十巻