秋風尓 奈妣久可波備能 尓故具左能 尓古餘可尓之母 於毛保由流香母
大伴家持(おおとものやかもち)
秋風(あきかぜ)に、靡(なび)く川辺(かはび)の、にこ草の、にこよかにしも、思ほゆるかも
秋風(あきかぜ)に、靡(なび)く川辺のにこ草のように、にこにこと微笑ましく思えることです。
天平勝宝6年(西暦756年)7月7日に、大伴家持(おおとものやかもち)がひとり天の川を仰ぎ見て詠んだ歌のひとつです。七夕の歌もご参照ください。