原文 Original Text

阿佐奈佐奈 安我流比婆理尓 奈里弖之可 美也古尓由伎弖 波夜加弊里許牟

作者 Author

安倍沙美麻呂(あべのさみまろ) Abe-no-Samimaro

よみ Reading

朝な朝な 上がるひばりに なりてしか 都に行きて 早帰り来む

- Asana asana Agaru hibari ni Nariteshika Miyako ni yukite Haya kaheri komu.

意味 Meaning

ひばり by 写真AC

毎朝、空高く上がる雲雀(ひばり)になりたいなぁ。そうしたら、都(奈良の都)へ行って早くに帰って来るのに。

- rough meaning: I wish I could be a skylark that soars high into the sky every morning. Then I could go to the capital and come back early.

補足 Notes

・この歌の題詞には、「三月三日、防人(さきもり)を檢校(けんこう:検閲すること)する勅使(ちょくし)并(ならび)に兵部(ひょうぶ)の使人(しじん)等と同(ひと)しく集ひて飲宴(いんえん)するに作る歌三首」とあります。

・この歌の左注には、「右一首勅使(ちょくし)紫微大弼(しびのだいひつ)安倍沙美麻呂(あべのさみまろ)朝臣(あそん)」とあります。

更新日: 2025年04月06日(日)