第二十巻 : 大君の命畏み於保の浦を
2009年08月02日(日)更新 |
原文: 於保吉美乃 美許登加之古美 於保乃宇良乎 曽我比尓美都々 美也古敝能保流 作者: 安宿奈杼麻呂(あすかべのなどまろ) よみ: 大君(おほきみ)の、命(みこと)畏(かしこ)み、於保(おほ)の浦(うら)を、そがひに見つつ、都へ上る |
意味: 天皇の命により、於保(おほ)の浦(うら)をあとに見ながら、都に上ります。 天平勝宝8年(西暦756年)11月8日に、安宿王(あすかべのおおきみ: 長屋王の息子さん)らが、出雲掾(いずものじょう)安宿奈杼麻呂(あすかべのなどまろ)の家に集まって宴をしたときに詠まれた歌です。 |
出雲掾(いずものじょう)は、出雲の国司に与えられた位です。 於保(おほ)の浦(うら)は、今の島根県の中海と考えられています。 |