原文
美牟等伊波婆 伊奈等伊波米也 宇梅乃波奈 知利須具流麻弖 伎美我伎麻左奴
作者
中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)

よみ
見むと言はば、否と言はめや、梅の花、散り過ぐるまで、君が来まさぬ
意味
見たいとおっしゃったらお断りなんかしませんよ。梅の花が散るまであなた様がいらっしゃらなかったのでしょ。
この歌の直前の歌(4496番歌)に対する歌ですね。
補足
この歌を含む4496番歌の題詞には、「(天平宝字2年:西暦758年)二月、式部大輔(しきぶのたいう)中臣清麻呂朝臣(なかとみのきよまあそん)の宅(いへ)で宴(うたげ)をしたときの歌十五首」、とあります。