第二十巻 : 梅の花香をかぐはしみ遠けども
2010年01月03日(日)更新 |
原文: 宇梅能波奈 香乎加具波之美 等保家杼母 己許呂母之努尓 伎美乎之曽於毛布 作者: 市原王(いちはらのおおきみ) よみ: 梅の花、香(か)をかぐはしみ、遠けども、心もしのに、君をしぞ思ふ |
意味: 梅の花の香りの良さに、遠く離れていますけど、心はいつも、あなたさまのことを思っています。 天平宝字(てんぴょうほうじ)2年2月に、中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)の邸宅でもよされた宴席での歌です。「梅の花の香り」は、中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)の人柄を表しているのでしょうね。ただ、市原王(いちはらのおおきみ)宅と中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)宅はどちらも平城京にあって、そんなに離れているというほどではないようですけどね。 |