原文
伎美我伊敝能 伊氣乃之良奈美 伊蘇尓与世 之婆之婆美等母 安加無伎弥加毛
作者
よみ
君が家(いへ)の、池の白波、礒(いそ)に寄せ、しばしば見とも、飽かむ君かも
意味
あなた様のお宅の池の白波が磯に寄せるようにしばしば見ることがあっても、飽くことのないあなたですね。
「君」は宴を催した、「中臣清麻呂(なかとみのきよまろ)」のことです。
補足
この歌を含む4496番歌の題詞には、「(天平宝字2年:西暦758年)二月、式部大輔(しきぶのたいう)中臣清麻呂朝臣(なかとみのきよまろあそん)の宅(いへ)で宴(うたげ)をしたときの歌十五首」、とあります。