原文
伊氣美豆尓 可氣左倍見要■ 佐伎尓保布 安之婢乃波奈乎 蘇弖尓古伎礼奈
作者
よみ
池水(いけみず)に 影さへ見えて 咲きにほふ 馬酔木(あしび)の花を 袖(そで)に扱入(こき)れな
意味
池水(いけみず)に影を映して、美しく咲いている馬酔木(あしび)の花を、袖に入れましょう。
・山斎(しま)を眺めて作った歌3首の中の一つです。
- rough meaning: I'll put the beautifully blooming Asebi flowers which are reflecting the shadows on the water of the pond in the sleeves.
補足
・この歌を含む4511番歌の題詞には、「山齋(しま)を属目(しょくもく:眺めること)して作る歌三首」とあります。