第二巻 : 君が行き日長くなりぬ山たづの
2003年5月4日(日)更新 |
原文: 君之行 氣長久成奴 山多豆乃 迎乎将徃 待尓者不待 作者: 衣通王(そとほしのおほきみ) よみ: 君が行き、日(け)長くなりぬ、山たづの、迎へを行かむ、待つには待たじ |
意味:あなたがいらっしゃってから、ずいぶんと日が過ぎてしまいました。山たづのように、あなたを迎えに行きましょう、待ってなんかいられないわ。 題詞に、「古事記によると、軽太子(かるのひつぎのみこ)が軽太郎女(かるのおおいらつめ)と関係を結んだので、太子は伊豫(いよ)の湯に流された。この時に、衣通王(そとほしのおほきみ:軽太郎女のこと)は恋しさに堪えかねてあとを追っていったが、その時に詠んだ歌である。」とあります。 |