第二巻 : み薦刈る信濃の真弓我が引かば

2002年8月4日(日)更新


原文: 水薦苅 信濃乃真弓 吾引者 宇真人佐備而 不欲常将言可聞

作者: 久米禅師(くめぜんじ)

よみ: み薦(こも)刈(か)る、信濃(しなの)の真弓(まゆみ)、我が引かば、貴人(うまひと)さびて、いなと言はむかも

意味: 信濃(しなの)の真弓(まゆみ)を引くように、私があなたの気を引いたら、(私が)貴人ぶっているといってあなたは「いやです」とおっしゃるのでしょうか。

「み薦(こも)刈(か)る」は、「信濃(しなの)」の枕詞(まくらことば)です。「薦(こも)」は沼地に生えるイネ科の植物で、信濃に多く生えていたとのことです。

撮影(2000) by きょう

第二巻