第二巻 : 神風の伊勢の国にもあらましを
2009年12月20日(日)更新 |
原文: 神風乃 伊勢能國尓母 有益乎 奈何可来計武 君毛不有尓 作者: 大伯皇女(おおくのひめみこ) よみ: 神風(かむかぜ)の、伊勢(いせ)の国にも、あらましを、何(なに)しか来(き)けむ、君(きみ)もあらなくに |
意味: 伊勢(いせ)の国にでもいたほうがましなのに、どうして来てしまったのでしょう。あの方はいないのに。 謀反(むほん)を計画したとされ、処刑された大津皇子(おおつのみこ)の死を悲しんで詠んだ歌です。伊勢の斎宮(いつきのみや)から京(みやこ)に戻る途中で詠んだ歌とされています。 |