第二巻 : 嶋の宮上の池なる放ち鳥

2009年11月15日(月)更新


原文: 嶋宮 上池有 放鳥 荒備勿行 君不座十方

作者: 舎人(とねり)

よみ: 嶋(しま)の宮、上(うへ)の池なる、放(はな)ち鳥(とり)、荒(あら)びな行(ゆ)きそ、君(きみ)座(ま)さずとも

意味: 嶋(しま)の宮の上(うへ)の池の放(はな)ち鳥(とり)よ、心を荒(すさ)ませないで、皇子様がいらっしゃらなくても。

持統天皇3年(689年)4月に28歳という若さで亡くなった草壁皇子(くさかべのみこ)を偲(しの)んで舎人(とねり)たちが詠んだ23首のうちのひとつです。

水鳥 撮影(2009) by きょう

第二巻