古典文学とXML

2000年9月10日(日)更新


■「万葉集」をXML化するといいこと

たけち: 「万葉集」をXML化すると、検索がしやすくなるってことを「(地名としての)明日香」を詠んだ歌を探すことを例にお話したよね。

さらら: うん。それ以外にもいいことありそうね。たとえばぁ〜、XSLを変えて歌の見え方を変えるとか。それは、XSLを切り替えて表示内容を変えようで説明してもらったわね。

たけち: そうだね。それ以外にもいろいろと考えられそうだね。そのためには、単に「万葉集や関連する古典をXMLテキストで作成しなおす」だけじゃなくって、それぞれの目的に応じたソフトウェアを作らなくてはいけないんだ。それについても少しずつ考えながら、勉強していこうね。じゃぁ、ちょっと思いつくものをリストしてみるね。さららも何か思いついたら言ってみてね。追加しておくから。

「万葉集など」をXML化するといいことの例
(みなさんも考えてみてくださいね)

  • 検索がずっと便利になる
    • 万葉集で大伴家持が詠んだ萩の歌を検索する
    • 万葉集・古今和歌集・・・・で梅と雪を詠み込んでいる歌を検索する
    • 万葉集で大伴家持が坂上大嬢に贈った歌を検索する
    • 万葉集で大伴家持が詠んだ萩の歌で、年月が分かっているものについて、該当年月の続日本紀で大伴氏の記事を検索する
    • 。。。。。。。。。。
  • いろいろな表示ができる
    • 原文だけを表示する
    • 特定の歌人の歌だけを表示する
    • 上で述べたいろいろな検索結果を検索条件を色づけして表示する
    • 検索した結果を年代順に表示する
    • 。。。。。。。。。。
  • いろいろな歌集の比較ができる
    • 万葉集・古今和歌集・新古今和歌集・・・・で桜の歌の数を比べてみる
    • 。。。。。。。。。。

さらら: そうねぇ・・・いっぱい色々なことができそうね。でも、それってそのためのプログラムを作んなくちゃいけないのよね。

たけち: それはそうだけど、こういうことができたら、もっと多くの人に万葉集や和歌集・古典なんかを楽しんでもらえるんじゃないかなぁ。

さらら: そうだわね。

たけち:さて、じゃあ。少しずつだけど、前に進もう。XMLを表示させるサンプルに「万葉集第1巻抜粋の構造」を使ったけど、覚えているよね。

さらら: うん。だいたいね。。。。。 (^ ^; でも、あれじゃダメなの?

たけち: あれでは、サンプルとして見せた程度のことくらいしかできないんだ。だから、上でリストしたようなことができるようにもっときっちりとした構造を考えてみようね。

さらら: うん。たのしみ、たのしみ!! (^ ^*)

→ 「万葉集」を見ながら「万葉集の構造」を考えましょう (^ ^)v