XMLページをIEで表示させよう(基礎編-1): XMLを書きましょう

2002年3月24日(日)更新


■万葉集のXMLテキストを作る(2): 構造にしたがってタグ付けをする

たけち: まず、XMLの書き方のパターンを説明しようね。次のテキストを見て。1行目が「このテキストはXMLですよ。」っていう意味。2行目は「このXMLテキストを表示するのに使用するXSLTファイルはこれですよ。」っていう意味。

1行目: <?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
2行目: <?xml-stylesheet type="text/xsl" href="style.xsl"?>
3行目以降: ・・・・・構造にしたがったタグ付きテキスト・・・・・

さらら: あっ、これだけでいいのね。よかったぁ〜。もっといろいろと書かなくちゃいけないのかと思ってた。ところで、1行目の終わりの encoding="Shift_JIS" ってなあに?

たけち: このXMLテキストの文字コードがShift_JISですっていう意味なんだ。僕たちはとりあえずWindowsで作成するから、このままでいいって覚えておいて。

たけち: あっ、言っとくけど。テキストを作成するときには「1行目:」っていうのは入力しちゃだめだよ。ここでは説明のために入れているだけだからね。

さらら: それくらいわかってるわよ!! (^ ^* もぅ、たけちったら。。。。。

たけち: じゃあ、すでに説明した「万葉集第1巻抜粋の構造」を3行目以降に書いてみよう。ひとつだけ「歌」を入れてみるね。ただ、タグ名は英数字にしておくね。それから、まだXSLTは使わないから、さっき説明した2行目に相当する行はまだ無いからね。

  • 万葉集 --> manyosyu
  • 巻 --> volume
  • 歌 --> poem
  • 歌番号 --> pno
  • 原文 --> mkana
  • 作者 --> poet
  • 読み --> yomi
  • イメージ --> image
  • 意味 --> mean

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<manyosyu>
<volume no="1">
<poem>
<pno>8</pno>
<mkana>
熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許藝乞菜
</mkana>
<poet>額田王(ぬかたのおおきみ)</poet>
<yomi>
熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
</yomi>
<image>image/m0008.jpg</image>
<mean>熟田津(にきたつ)で、船を出そうと月を待っていると、
いよいよ潮の流れも良くなってきた。
さあ、いまこそ船出するのです。
</mean>
</poem>
</volume>
</manyosyu>

さらら: うんうん、前のページの図で見せてくれた通りなのね。少し分かってきたような気がするわ。

たけち: どう? ちょっと安心しただろ?! もう少し「歌」を入れたXMLテキストのファイルを"basic.xml"という名前で保存しておくから、IE6.0で覗いてみて。

万葉集第1巻抜粋のXMLファイル(IE6.0でね!!)

さらら: うん、じゃあさっそく見てみるね・・・・あれぇ〜!!

→ 次回はXSLスタイルシートを書きましょうです。 (^ ^;


注 1) XML 1.0の仕様では、文字コードとして、UTF-8, UTF-16が使用されることになっています。Windows環境では、Microsoft社のMSXMLがShift_JISをサポートしているので、ここではそれを使ったサンプルとさせていただいてます。