原文
春野尓 安佐留雉乃 妻戀尓 己我當乎 人尓令知管
作者
よみ
春(はる)の野に、あさる雉(きぎし)の、妻(つま)恋(ご)ひに、おのがあたりを、人に知れつつ
意味
春(はる)の野にえさを求めて動き回っている雉(きじ)が、妻(つま)恋(ご)いして(鳴いて)いるので、自分の居場所を人に知られてしまいます。
- rough meaning: Because a pheasant is moving around in search of food in the spring field and calling for his wife, his whereabouts may be known by the hunter.
補足
・雉(きじ)は「キィキィ」と大きな声で鳴くので、居場所がわかってしまうのですね。それを心配している気持ちを詠んでいるのかもしれません。