雉(きじ) Kiji(Pheasant)

雉(きじ)はキジ目キジ科の鳥で、日本の国鳥です。万葉の頃は雉(きぎし)と呼ばれていたようです。大きさは雄の方が大きく雌の方が一回り小さいですが、おおよそは全長が60~80センチくらいです。尾が長いのが特徴です。

また、雄は濃い緑色で顔に赤い肉腫がありますが、雌は地味な茶褐色です。
雉(きじ)を詠んだ歌
万葉集では9首に登場します。
0388: 海神はくすしきものか淡路島中に立て置きて.......(長歌)
0478: かけまくもあやに畏し我が大君皇子の命の.......(長歌)
1446: 春の野にあさる雉の妻恋ひにおのがあたりを人に知れつつ
1866: 雉鳴く高円の辺に桜花散りて流らふ見む人もがも
3210: あしひきの片山雉立ち行かむ君に後れてうつしけめやも
3310: 隠口の泊瀬の国にさよばひに我が来れば.......(長歌)
3375: 武蔵野のをぐきが雉立ち別れ去にし宵より背ろに逢はなふよ
4148: 杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも
4149: あしひきの八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも