原文

霍公鳥 雖待不来喧 <菖>蒲草 玉尓貫日乎 未遠美香

作者

大伴家持(おおとものやかもち)

よみ

霍公鳥(ほととぎす) 待てど来(き)鳴かず 菖蒲草(あやめぐさ) 玉に貫(ぬ)く日を いまだ遠みか

意味

ショウブ by 写真AC

待っていても霍公鳥(ほととぎす)がやってきて鳴いてはくれません。菖蒲草(あやめぐさ)を玉に通す日がまだ先のことだからでしょうか。

・「玉に貫(ぬ)く」とは、霊力があると信じられていた石や植物などに糸や紐(ひも)を通して形作り邪気を払うことを指しています。

- rough meaning: Even though I'm waiting Hototogisu which will come and sing here, I can't hear it sing yet. Is it because the day when thread the string through Ayamegusa is still ahead?

補足

この歌の題詞に、「大伴家持(おおとものやかもち)霍公鳥(ほととぎす)の歌一首」とあります。

更新日: 2022年05月01日(日)