第八巻 : 卯の花の過ぎば惜しみか霍公鳥

2009年05月03(日)更新


原文: 宇乃花能 過者惜香 霍公鳥 雨間毛不置 従此間喧渡

作者: 大伴家持(おおとものやかもち)

よみ: 卯(う)の花の、過ぎば惜(を)しみか、霍公鳥(ほととぎす)、雨間(あまま)も置かず、こゆ鳴き渡る

意味: 卯(う)の花が散ってしまうのが惜しいと思ったのか、霍公鳥(ほととぎす)雨(あめ)の間にもここを鳴きわたっています。

空木(うつぎ) 撮影(2009.02) by きょう

この歌の題詞には、「大伴家持(おおとものやかもち)雨(あめ)の日に霍公鳥(ほととぎす)が鳴くのを聞いて詠んだ歌」とあります。


第八巻